KDDIとトビラシステムズは12月9日、固定電話への迷惑電話の着信を専用機器不要で自動遮断するサービス「迷惑電話自動ブロック」を発表した。
KDDIが全国のケーブルテレビ各社と提携して提供する固定電話サービス「ケーブルプラス電話」のオプションサービスという位置づけとなり、12月10日からケーブルテレビ各社で予約を受け付ける。提供は2022年2月16日からで、利用料金は月額330円。
迷惑電話などの特定の電話番号からの着信をネットワーク上で自動遮断するサービスは、国内で初になるという。
被害者に電話をかけて現金などをだまし取る特殊詐欺の認知件数は、2020年には1万3550件となり、社会問題になっている。さまざまな対策により件数は減少傾向にあるが、年間被害額は285.2億円と依然高水準にあり、巧妙な手口による被害が絶えない。 昨今は、新型コロナウイルス感染症に便乗し、特別給付金をかたる詐欺やワクチン接種に関する詐欺なども確認されている。
また、特殊詐欺や悪質なセールスなどの迷惑電話は、固定電話の総着信回数の5件に1件を占めるという。
迷惑電話自動ブロックサービスは、警察や自治体からの提供、顧客からの申請情報などで収集した、トビラシステムズの約3万件の「迷惑電話番号データベース」を活用し、迷惑電話を判別。ネットワークで迷惑電話の着信を自動遮断できるという。
専用機器が不要のため、従来固定電話への迷惑電話を遮断するために必要だった、迷惑電話対策機器の外付けでの設置や、迷惑防止機能付きの固定電話機への買い替えなどが不要になる。
国際電話詐欺の遮断にも対応可能で、遮断した電話の着信履歴は「My au」から閲覧できる。
また、迷惑電話自動ブロックと、月額440円の「発信番号表示」、月額220円の番号通知リクエスト、月額330円の「割込通話」、月額110円の「割込番号表示」の5種類のオプションをまとめて利用できる、月額759円の「オプションお得パック」も提供する。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
住環境に求められる「安心、安全、快適」
を可視化するための“ものさし”とは?
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果