サムスンは12月7日、事業再編を発表した。その一環として、3つの主要事業部門の責任者を交代し、モバイル部門と家電部門を統合する。同社にとって、この4年間で最大の事業再編だ。
映像ディスプレイ部門プレジデントを務めていたハン・ジョンヒ氏が、家電部門とモバイル部門の統合で新設されたSET部門の最高経営責任者(CEO)に昇格した。
また、半導体設計の専門家で、サムスンエレクトロメカニクスのCEOを務めていたキョン・ゲヒョン氏が、半導体事業を含むデバイス・ソリューションズ部門のCEOに昇格した。
サムスンは、今回の変更について、成長促進と競争力強化を狙ったものだとした。
同社は、2013年にCEO3人の経営体制に移行しており、6日に発表された経営陣交替は、3人のプレジデントをCEO職に昇格させた2017年以降、経営体制に対する最も大きな変更だ。この4年間CEO職に就いていた3人は、消費者家電業界の競争が激化する中、それぞれの職位にとどまるものと広く予想されていた。
3人は、巨大財閥であるサムスングループの経営者一族の御曹司であるJay Y. Lee氏が服役している間の、安定を維持する役割を担っているともみられていた。Lee氏は2017年、前韓国大統領への贈賄罪で有罪判決を受けて収監された。8月に同氏が仮釈放された数日後に、サムスンは、半導体、バイオ医薬品、通信機器などの事業に2050億ドル(約23兆円)を投資する計画を発表した。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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