日本航空(JAL)は12月7日、米国テキサス州フォートワース市で実施した災害時を想定した大型ドローンの実証実験結果を発表した。
実証実験はJALと住友商事、ドローンを製造した米国Bell Textronの3社が合同で実施。3社は2020年2月にエアモビリティ分野で業務提携を締結しており、日本が地形・地質・気象などの特性により、災害に対してぜい弱な“災害大国”であることから、短時間で組み立て可能な大型ドローンでの災害対策モデルの構築を目指している。
実証実験では、Bellの大型ドローン「Autonomous Pod Transport 70」を使用し、日本国内での実証実験に向けた組み立てや運搬などの運用性確認、シミュレータでの操作性確認、医療、支援物資輸送を想定した飛行性能の調査を実施した。Autonomous Pod Transport 70は、航続可能距離35マイル(約56km)、最大積載量100ポンド(約45kg)の性能で、巡航速度112km/hで自律飛行する。
JALはこの実証実験で得たドローンの運航ノウハウと調査データを活かし、山間部の物資輸送や災害時対応などさまざまな用途でのドローン運用に向け、日本での飛行実証実験を引き続き目指すとしている。
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