配車サービス大手Uberは米国時間12月2日、安全性を高める3つの新機能を発表した。乗客にシートベルトの着用を促す機能、予定外のルートを通行または予定外の停車をした際に検知する機能、乗車中の音声を録音する機能だ。
シートベルト着用を促す機能は、乗客が乗車した際に運転手のスマートフォンから着用を促す音声が流れるとともに、乗客のスマートフォンにも通知が送られるというもの。
予定乗車ルートからの逸脱を検知する機能は、衝突や予期しない長時間の停止を検出するために2019年に導入された「RideCheck」サービスを拡張したもの。予定外の走行ルートや目的地に到着する前の移動終了を検知すると、乗客と運転手に通知が送られる。問題ないと報告するか、緊急通報ボタンを利用、またはUberに問題を報告することもできる。
Uberはすでに南米14カ国で音声録音を可能にしており、12月中に米国の3都市(ケンタッキー州ルイビル、ミズーリ州カンザスシティ、ノースカロライナ州ローリーダーラム)でこの機能を試験運用を開始する。試験期間が終了し、ユーザーからのフィードバックを収集した後、この機能を米国でより多くの都市に展開する可能性があるとUberは説明したが、スケジュールは明らかにしなかった。
録音は必須ではなく、アプリから選択することで開始する。録音データは、運転手と乗客の双方が提出できる安全レポートに添付できる。録音データは運転手や乗客のデバイスに暗号化されて保存され、Uberが自動的に受信することはない。
「音声を録音するタイミングとUberに共有するタイミングは、ユーザーが選択できる」と同社は発表の中で述べた。
Uberは、この機能が導入された地域において「移動中に安全で快適なやり取りを促進するための一般的な方法」となり、リオデジャネイロの回答者の70%がこの機能のおかげで安心感が高まったと回答したことを伝えている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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