YE DIGITALと西鉄エム・テックは11月30日、全国6カ所でスマートバス停の実証実験を開始すると発表した。
期間は2021年12月1日からおよそ3カ月程度。乗車客の利便性向上の検証に加え、コロナ禍でのダイヤ改正に伴い増加した、バス停管理業務の負担軽減を狙う。
参加する全国のバス事業者および設置場所は、伊予鉄バス(四国地区)の「松山市駅20番乗り場」、大分交通(九州地区)の「杵築インター」、成田空港交通(関東地区)の「さくらの山」、阪急バス(関西地区)の「岡上の町二丁目」、みやま市(九州地区)の「ルフラン」の5カ所の停留所と、松戸新京成バス(関東地区)の松戸営業所内の6カ所で、同時に実施する。
スマートバス停では、デジタルサイネージにバスの運行時刻表や運行系統図を表示できるほか、告知文や広告などを遠隔で更新、表示できる。
動画などの豊富な情報配信が可能なモデルや、ソーラーパネルを使用し、情報量を絞ることで消費電力を抑えたエコなモデル、乾電池駆動で電源供給なしで稼働できる「楽々モデル」など、さまざまなタイプをラインナップする。
今回の実証実験では、国内に50万基以上あるといわれる路線バスのバス停のうち、約80%には電源が供給されていないことから、電源やネットワークの配線が不要で、電源供給が難しい場所でも設置が容易な楽々モデルを採用した。
13.3インチの電子ペーパーを採用することで、省エネと視認性の両立を実現し、既存ポールや壁面に専用金具で取り付けるだけの簡易性が特徴。
さらに、産業経済新聞社が提供するコンテンツと、YONDEが提供するQRコードサイトと連携したビジネスモデルの検証も実施する。
具体的には、QRコードサイトより、「猫どころカレンダー2021」の猫写真がダウンロードできる。掲載写真は約1週間ごとに変更になり、終了予定の2022年2月末までに計13枚の猫写真コンテンツを用意するという。そのダウンロードによって得られたデータからQRコードを用いた認知効果を分析。バス事業者による新たなビジネスモデル構築の検証を行う。
両社は、DX推進とスマートバス停の導入事例を積み重ねることで、乗車客の利便性向上と公共交通ネットワークの維持発展に貢献していくという。
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