フォーネスライフとNECソリューションイノベータは11月30日、デジタルヘルスケアサービス「フォーネスビジュアス(FonesVisuas)」に、肺がんの検査日から5年以内に発症するリスクを予測する検査項目を新たに追加したと発表した。
フォーネスビジュアスは、「早期発見よりもっと早く」をコンセプトとするAIとバイオ技術を融合したデジタルヘルスケアサービス。血液で将来の疾病の発症確率を予測する検査サービスを提供する。
過去蓄積された定期健診のデータをAIで分析し、現状の生活を続けた場合の将来予測や生活を見直した場合の将来予測を提供する「NEC 健診結果予測シミュレーション」。さらには、健康改善をフォローする「フォーネスビジュアスアプリ」、少量の採血により疾病リスク予測ができる「フォーネスビジュアス検査」を組み合わせたサブスクリプション型の企業・団体向けサービスとなる。一般向けには、提携医療機関から提供される。
今回追加された同検査は、特定の集団を長期間にわたって追跡した欧米の研究において、採血・収集された血液中のタンパク質を分析・統計解析して開発しているという。加えて、千葉県がんセンターとの共同研究や専門医などの評価を受け、日本人への適応の妥当性を確認している。
がんは三大疾病のひとつにも数えられており、一生のうち2人に1人が、がんに罹患するといわれている。また、がんは段階的に進行するため、早期発見・早期治療が重要と考えられている。
最近の研究では、がんは生活習慣病の側面も持ち合わせており、禁煙や食生活の見直し、運動不足の解消などによって、発症を予防できる可能性があることがわかってきたという。なお、肺がんは、日本人のがんによる死因の第1位(2019年)であり、喫煙と健康の因果関係が広く知られるようになった昨今、禁煙や分煙への取り組みも加速している。
そこで両社は、健康増進、生活習慣の改善をより強力に支援するため、フォーネスビジュアスに肺がんのリスクを予測する検査項目を追加したという。
一般向け、企業・団体向け合わせて4年間で300万人への導入を目指す。
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