しかし、ここで、Facebookのグループページや別のソーシャルメディアサイトが表示される場合もある。そこでは、そのブランドが、レビューしてもらうための商品をさらに多く掲載している。返金と引き換えに、レビューを書いてもらう商品だ。
2つ目のケースはもっと直接的で、好意的なレビューと引き換えに、ギフトカードをプレゼントしたり、PayPalで送金するという率直なメッセージが書かれたカードが箱に同梱されていることもある。購入者がその申し出に応じた場合、購入したばかりの商品のページに、新たな「報酬付き」レビューが追加されることになる。
好意的なレビューを取り仕切っているFacebookグループでは、Amazonなどのオンラインマーケットプレイスでレビューが必要な新商品を発表する、ページ管理者の投稿が表示される。それを見た購入者は、そのブランドの他の商品(例えば、まだレビューが少ない新商品)に好意的なレビューを投稿しようと思うかもしれない。
その購入者が友人をグループに招待して、商品と引き換えにレビューを書く人をさらに勧誘する可能性もある。
レビュアーを探すために、複数のブランドが同じグループを利用することもある。ひとたびこの世界に足を踏み入れてしまった購入者には、自社の商品をレビューしてくれる人を探している無関係の会社から、プライベートメッセージや友達申請が届くかもしれない。
いずれのケースでも、購入者は好意的なレビューを書いてから、その企業の担当者に証拠を送信する。これには、電子メールやFacebookのプライベートメッセージが使われる。そこで、レビューを書いた見返りとして、PayPalの情報を共有したり、ギフトカードを受け取ったりする。
Facebookグループの管理者は、できる限り購入者に対応できるように努める。グループメンバーをFacebookで友達として追加し、彼らの質問に答えたり、返金を処理したりできる時間帯を知らせることもある。
新しいAmazon買い物客がオンラインにアクセスして、サードパーティーの販売業者が扱うカテゴリーの商品を探すと、さらに多くの好意的なレビューが表示される。たとえそれが本当に良い商品だったとしても、レビューと引き換えに返金を提供する手法を採用せずに従来のマーケティング手法を利用した場合に比べて、はるかに速いペースで好意的なレビューが増えていく。
そのブランドの商品ページで好意的なレビューが増え続ければ、買い物客はその商品を信頼するかもしれない。そして、それを購入し、QRコードやウェブサイトのURLが印刷されたカードが同梱されていることに気づく。
このようにして、偽レビューのサイクルが何度も繰り返されるというわけだ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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