さまざまな写真を投稿できるSNS「Instagram」を提供するフェイスブック ジャパンは11月19日、11月24日に開催する「INSTAGRAM CREATOR DAY IN JAPAN」に先駆けた説明会を開催した。
フェイスブック ジャパンで代表取締役を務める味澤将宏氏が、動画投稿機能の近況や活用例など、同社が強化するクリエイターに向けた取り組みを説明した。
Instagramでは10月6日、縦型の長尺動画「IGTV」のフォーマットを、アプリを開いた際に表示する「フィード」と統合。「Instagram動画」への統一を発表した。
これにより、(1)活動のハイライトやポートフォリオとなる作品のシェア向けの「フィード」、(2)長尺の動画で世界観を作り込んだり深いストーリーを伝えたりできる「Instagram動画」、(3)舞台裏や日常といった些細な瞬間の共有向けに24時間だけ表示する「ストーリーズ」、(4)視聴者とリアルタイムに交流できる「ライブ」、(5)エンタメ性が高い、気軽に視聴できるといった15分以下の短尺向け「リール」の5つから動画を投稿・視聴できるようになった。
11月18日には、フィードに投稿された15分以下の動画をリール動画としてシェアする機能のテストを開始。動画コンテンツの発見、投稿をより身近にすべく、日本とインドネシアの2カ国で実施している。
こういった同社の動きは、クリエイターの影響力拡大に対応するものだ。味澤氏は「SNSの普及で、従来のように組織に所属したりマスメディアが取り上げたりといったことからの“表現のパワーのシフト”が発生している」と説明。
個人が自分の意見や作品、表現などを直接、さまざまなかたちで発信、発表できるようになり、コンテンツを投稿してファンを獲得、ブランドを確立し、生計を立てるといった動きが増えているとし、「発信したいコンテンツ、メッセージや目的に合わせてさまざまなツールで表現できることが価値だと思っている」と、Instagramの機能強化の方向性を語った。
そのほかでも、日本では“投げ銭”として認知されている、ライブ試聴中にファンが「バッジ」を購入できる機能や、投稿に商品タグを付与できる「アフィリエイト」機能などを、一部クリエイター向け機能としてテストを重ねていると説明。また、リールやバッジといった指定機能の目標達成でボーナスを提供するプログラムを実施するなど、クリエイターの支援強化を図っているという。
INSTAGRAM CREATOR DAY IN JAPANは、そういったクリエイター向け施策の一環という位置づけだ。
6月に米国で初開催した「Creator Week」を皮切りに、フランス、ブラジル、オーストラリアといった世界各国で展開しており、クリエイターを支援する取り組みやその狙い、各種機能の活用方法、さまざまなクリエイターによる実践例などを紹介している。
「トップクリエイターはもちろん、あらゆるクリエイターに使ってもらえるプラットフォームを目指している。新しいキャリアを作る可能性を感じられる場にしていきたい」(味澤氏)
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