バニッシュ・スタンダードは11月18日、店舗でのオンライン接客を支援するDXツール「STAFF START」の新サービスとして、LINE公式アカウントとSTAFF STARTのサービスを掛けあわせた「LINE STAFF START」の提供を開始した。同サービスは、家電量販店大手のヤマダHDの一部店舗やブルックスブラザースなど13社への導入が決まっている。
LINE STAFF STARTは、LINEの企業向け公式アカウントの持つチャット機能や、メッセージ配信、タイムライン機能などを活用して、店舗スタッフが友だち追加した顧客に対して、ダイレクトまたは一斉に商品やコーディネートの紹介、キャンペーンの告知などが可能になるサービス。
従来の店舗ごとの公式アカウントと異なり、スタッフと顧客がダイレクトに繋がることで、オンラインでの接客をより円滑にできる。また、LINE公式アカウントはやりとりの回数によって料金が変動する料金システムだが、LINE STAFF STARTでは通数による課金制度を設けていないのも特徴。
従来もアパレルなどを中心に、店舗スタッフと顧客がLINEなどのSNSを交換してやり取りをするケースがあったというが、スタッフの個人アカウントを利用していることが多かったことから、積極的なコミュニケーションが取りづらく、企業のコンプライアンス問題やスタッフの個人評価に繋がらないという課題があった。
LINE STAFF STARTでは、従来の個人間でのトークと同じ感覚で会話できる「LINEチャット」、LINE公式アカウント宛てに無料で通話・ビデオ通話ができる「LINEコール」、リアルタイムに交流ができる「LIVE配信」などの機能を実装。顧客とのやりとりを可視化できるメリットのほか、LINEのメッセージを通じて自社のECサイトで売上をあげた場合に可視化できる機能もあり、スタッフの個人評価にも繋がるとしている。
また、今後、店舗にLINEでやりとりをしていた顧客が来店したさいに検知できる機能も実装する予定という。これにより、オンラインだけではなく、オフラインでもより顧客にあわせた接客ができるという。
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