全米プロバスケットボール(NBA)のチーム、ロサンゼルス・レイカーズ、ロサンゼルス・クリッパーズをはじめとするプロスポーツチームが本拠地にしているアリーナが改名する。米国時間12月25日、ステイプルズセンターはCrypto.comアリーナとなる。シンガポールを拠点とする仮想通貨取引所のCrypto.comは10月に、俳優のMatt Damonさんを起用したグローバル広告キャンペーンを立ち上げていた。
今回の改名は、Crypto.comと、このアリーナを所有、運営するエンターテインメントグループのAEGとの間で結ばれた20年契約の一環だ。Los Angeles Timesの報道によると、Crypto.comが命名権の獲得に支払った金額は7億ドル(約800億円)を超えており、スポーツ史上でも有数の巨額契約だという。
米国で仮想通貨の利用や投資をしたことがある人が全体のわずか16%という状況を考えると、この改名は多くのスポーツファン、そして選手にとって驚きだろう。ロサンゼルス・クリッパーズのポイントガードであるReggie Jackson選手が改名を聞かされた時の反応は「何だって?」のひと言だったという。
こうした派手なプロモーションは、かつては従来型の金融サービスやFortune 500企業が実施していたものだが、以前にもこうした取り組みを仮想通貨取引所が行ったケースはある。NBAチームのマイアミ・ヒートの現在の本拠地はFTXアリーナであり、これは仮想通貨取引所であるFTXの名称からとられたものだ(FTXはメジャーリーグベースボール:MLBの公式スポンサーでもある)。FTXはさらに、2022年のスーパーボウルの広告枠も購入している。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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