米国憲法の初版が競売に--DAOが落札に向けクラウドファンディング

Julian Dossett (CNET News) 翻訳校正: 編集部2021年11月17日 10時07分

 米国憲法の希少な初版の1つが米国時間11月18日にオークションに出品される予定で、ConstitutionDAOというグループが落札のための資金を集めている。

米国憲法
提供:Bill Oxford via Getty Images

 オークションを開催するSotheby'sは、落札価格を1500~2000万ドル(約17億~23億円)と予想している。これは正式な初版であり、Sotheby'sによると、独立宣言の初版よりも希少だという。

 ConstitutionDAOは、これを落札するための資金をクラウドソースで調達することを表明して結成された。同組織は、イーサリアムブロックチェーン上で運用される仮想通貨イーサで資金を集めている。これまでに、590万ドル(約6億8000万円)以上を調達済みだ

 DAO(自律分散型組織)はプロトコルであり、基本的にブロックチェーン環境内で運用される自動ルールの集合である。ConstitutionDAOは、18日のオークションで落札に成功した場合に、この初版のその後の処遇に関する「ガバナンス」を伴うトークンを、個人が購入できるようにしている。

 ConstitutionDAOは、ガバナンスには「憲法の公開場所、展示方法、ConstitutionDAOのミッションと価値に対して、(説明を目的に)アドバイスする権利が含まれる」としている。

 Sotheby'sによると、オークションに出品されるのは、残存している米国憲法正式版の13部のうちの1部だという。これは、不動産開発業を営んでいた故S. Howard Goldman氏が1988年、Sotheby'sから16万5000ドルで購入したものだ。妻のDorothy Tapper Goldman氏が現在の保有者となっている。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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