FacebookやInstagramなど、Mark Zuckerberg氏率いるMetaが保有するプラットフォームはこの10年間、多くの問題に見舞われてきた。直近では10月に、Facebook、Instagram、WhatsAppの各アプリで障害が発生し、利用できない状態が長時間続いた。
同社のすべてのアプリに波及したFacebookの障害を受けて、Downdetectorのウェブサイトには多くの報告が寄せられた。
米国だけを見ても、問題が報告されたのはFacebookで12万3000件、Instagramで9万8000件、WhatsAppで3万4000件、「Messenger」で9800件以上に達した。ほとんどのユーザーは、ウェブサイトやアプリへのアクセスに関する問題を報告した。
今回のFacebookの障害はDowndetectorで過去最大規模の障害となり、全世界で1060万件を超える問題の報告があった。そのうち170万件以上は米国からだ。
多くの人が友人や家族とのコミュニケーションやビジネスの運営、広告キャンペーンの実施、オンラインでのファンとのつながりでソーシャルメディアに完全に依存しているため、FacebookやInstagramにアクセスできなくなると、こうした障害は特に恐ろしい悪夢のように感じられてしまう。
Facebookのアカウントを利用してログインする手段を提供しているウェブサイトも影響を受けたため、ユーザーはこの方法でログインできなくなった。まさに大変な障害だった。
英ロンドンを拠点に、ネット接続や携帯端末の乗り換え検討に役立つ価格比較サービスを手がけるUswitchの研究チームは最近、Downdetectorのデータを調査し、世界で特に利用者の多いソーシャルメディアやゲームサイトが2021年に何回障害を起こしたかを明らかにした。
英国で1位になったのはオンラインフォーラムのRedditで、2021年の障害発生件数は180件にも達した。3件中2件ほど(60%)は、「Reddit」アプリの問題に関連していた。
2021年に英国で発生したInstagramの障害は106件で、そのうち半数以上(55%)はアプリに関するものだった。
Facebookの障害は2021年に入ってから95回となっているが、これは必ずしもアプリに関するものではない。英国ではほぼ半数(49%)、米国では60%がFacebookのウェブサイトに関連しており、直近の障害は10日に発生したばかりだ。
もちろん、どのウェブサイトでも問題は生じるものであり、たとえ最大手のウェブサイトであっても時によって障害は起こるということだ。
しかし、ユーザーベースが世界人口のおよそ半数を占めるとなると、障害は日々の活動にそうしたウェブサイトを頼っている膨大な数の人々に影響する。
このような規模の障害がもう起きないことを祈ろう。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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