Yvonne Gonzalez Rogers判事は9月、Appleの「App Store」運営方法は反トラスト法違反に当たらないとの判決を下した際、1件の差し止め命令を出していた。同判事はAppleに対し、アプリ開発者がアプリ内にリンクを設けて、App Storeに代わる外部の決済サイトにユーザーを誘導できるようにすべきだとしていた。
Appleは、「フォートナイト」開発元のEpic Gamesによる控訴審が結審するまで、その命令執行を延期または「保留」するよう要請していたが、同判事は米国時間11月9日、その要請を退け、判決当時の主張を繰り返した。同判事は9日の公判で、この裁判のApple側の弁護士であるMark Perry氏に対し、結審までには何年もかかる可能性があると述べた。
「要請されている保留期間は、数カ月や6カ月といった、期限のある期間ではない。3年、4年、5年にも及ぶ可能性のある期間全体にわたる保留が要請されている。それがあなたがたの要求だった」と同判事は述べた。Perry氏はこれに対し、控訴審は6カ月から1年で結審する可能性があると主張した。
Rogers判事の命令は、12月9日に発効する見込みだ。Appleは声明で、本件に関するすべての控訴審が結審するまで、「これ以上の事業変更が求められるべきではない」と今でも考えていると述べた。
Perry氏は9日、App Storeの変更には時間がかかるとし、子供、開発者、消費者、そしてApple自体を保護するための「ガードレールとガイドライン」の作成は「非常に複雑」だと主張した。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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