仮想空間で開催「SAO エクスクロニクル」を体験--VRだからこそ味わえるSAO世界を表現

 ソニー・ミュージックソリューションズが手掛ける「ソードアート・オンライン」(SAO)をテーマとした体験型オンラインイベント「ソードアート・オンライン -エクスクロニクル- Online Edition」。公開に先駆けて実際に体験した。

 これは、2019年東京、2020年京都で開催されたイベント「ソードアート・オンライン -エクスクロニクル-」をベースとして、仮想空間向けに再構築したもの。同イベントでの展示物をはじめ、その時には展示できなかったアニメの制作資料なども含めて、膨大な資料展示を仮想空間内で行う。さらにクイズラリーや《ボス攻略戦》などの体験を加えた空間も構築されている。

 日本国内では11月20日から開催。グローバル版は2022年開催を予定している。VRヘッドセットを着用して入場する「VR会場」と、スマートフォンやPCで体験する「スマートフォン・PC会場」が用意。チケットは有料となっているが、無料で体験できるエリアも設けられている。

デバイスによって「VR会場」「スマートフォン・PC会場」が用意されている
デバイスによって「VR会場」「スマートフォン・PC会場」が用意されている
「ソードアート・オンライン -エクスクロニクル- Online Edition」会場について
「ソードアート・オンライン -エクスクロニクル- Online Edition」会場について

 体験したのはVR会場となり、VRヘッドセットを装着して入場。まず訪れるのは、《はじまりの街》。来場者のハブとなるポータルエリアとなっており、スマートフォン・PC会場とVR会場ともにこの場所から入場することになる。ユーザー同士の交流スペースや、メインモニターからの情報発信、各エリアへ転移することができる。このエリアは無料で体験することが可能。音声ガイドとして、ユイが各転移門付近で転移先を紹介する。なお有料の音声ガイドも3種用意されている。

VRヘッドセットを装着しての体験イメージ
VRヘッドセットを装着しての体験イメージ
メインモニター
メインモニター
音声ガイドとして登場するユイ
音声ガイドとして登場するユイ
グッズ販売コーナーへ
グッズ販売コーナーへ
《はじまりの街》全体イメージ
《はじまりの街》全体イメージ

 ちなみに、このエリアでは「剣士の碑」も設置。これには、後述する《ボス攻略戦》にて登場する《ザ・スカルリーパー》を討伐したユーザーの名前が、最大100人まで記載される。このボス攻略戦はVR会場のみで体験が可能だが、無料エリアに設けられている。

剣士の碑
剣士の碑

 展示エリア《鋼鉄城》では、アニメにおける設定資料や絵コンテなどを中心に展示。原作者である川原礫氏によるインタビューをもとにした解説なども書かれている。VR会場においては、視線をその展示物に向けると自動的に拡大表示されるといったものや、“動き”のある展示も用意されている。特定の場所に立てば、音声ガイドが喋ってくれることもあり、耳からでも展示を楽しめるようになっている。

 鋼鉄城の展示エリアは階層になっており、階の移動には、手回し型の昇降機やロープといったものを活用するため、ハンドルを回すようにコントローラーを持った手を回したり、ロープを握って登るように動かすというギミックも用意。このほか、インスタレーションエリアという、周囲360度を資料画像で埋め尽くしたような施設も設置されている。

展示エリア《鋼鉄城》内部
展示エリア《鋼鉄城》内部
ボルダリングも楽しめるという
ボルダリングも楽しめるという

 展示エリア《研究施設》は、主にアリシゼーション編ならびに、アリシゼーション War of Underworld編(WoU編)を中心にした展示。イベントがリアル開催されていた時期はWoU編が未放送だったため、当時のイベントでは展示されていなかったものが、新たに公開されている。

 ここでは、金木犀の剣や青薔薇の剣、夜空の剣といった武器が展示されており、その剣を実際に手にして振ることができるという、仮想空間ならではの体験が可能。また、アニメにおける“撮影処理”の前後を比較した映像といった、あまり目にする機会がない展示も用意されている。

《研究施設》の内部
《研究施設》の内部

 展示エリア《地下迷宮》はダンジョン風のエリアとなっており、場面写真の展示や「川原礫コーナー」と題した、川原氏のインタビューよりさまざまなエピソードを展示したコーナーもある。またネガティブエリアという“嫌なシーン”をまとめた映像コーナーも設けられている。

《地下迷宮》におけるネガティブエリア
《地下迷宮》におけるネガティブエリア

 さらに奥へを進んでいくと、4面の巨大パネルによる映像が見られるエリアに行きつく。リアルでイベントが開催したときに設置されていた4面スクリーンを再現したもので、映像もそのときのものがベースとなっているものの、ここでは映像にあわせてオブジェクトなどを出現させたり空間を変化させるといった、仮想空間ならではの演出も盛り込まれている。

4面スクリーンでのシアターイメージ
4面スクリーンでのシアター演出イメージ

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