そしてボス攻略戦は、前述したようにザ・スカルリーパーと対戦することができる体験型コンテンツ。体験できるのはVR会場のみだが、無料エリアに設けられているので、有料チケットを購入していなくても挑むことができる。
準備する武器庫では、剣や斧といった近接武器や、ハンドガンやスナイパー銃といった遠距離武器が用意され、それを手にして試し斬り(試し撃ち)が可能。また他のエリアにいるユーザーに向けて討伐招集をかけて、招待することも可能。複数人で挑むことができる。
準備が整うと戦闘が開始。巨大なザ・スカルリーパーは迫力満点。今回2人で戦うことになり、サポート的な役割で銃を手にしたのだが、なかなか減らないHPに苦闘し、距離を取ろうとしてもあっという間に追いつくスピードで太刀打ちできないという状態に。ちなみに、プレーヤーのHPがゼロになっても、はじまりの街の広場に戻されるだけなので安心してほしい。
スマートフォン・PC会場では、VR空間をすべてキャプチャしたオンライン空間として展開。基本的には同内容で、専用のアプリではなく、ウェブブラウザから体験できるため気軽に楽しむことができる。会場内展示にコメントを書き込んで、感想を他の参加者と共有することも可能となっている。
VRデバイスを活用しての体験が中心だったというのもあるが、素直にSAOの世界に入ったような気分が味わえるような体験を感じられたというのが感想としてある。東京で行われたリアルイベントも取材に訪れ、豊富かつ迫力のある展示に圧倒された記憶もあるのだが、資料についても新規展示が多く、それを見ていくだけでも相応な時間がかかるであろうと思うぐらいのボリュームがある。
冒頭に“バーチャル空間向けに再構築”と書いているのだが、これは単にオンライン版にしたものという意味ではなく、VRを活用した表現やギミックなど、VRコンテンツとしての体験も盛り込み、“VRならでは”が存分に味わえるのが大きなポイントと感じている。剣を振るといった手を動かす行為、4面スクリーンの現実では見られないであろう演出、スカルリーパーと対峙する感覚、なによりSAOで見た光景がここにあると感じられる空間が、ただ展示を見るというだけにとどまらない体験として味わえるものになっている。SAOは仮想空間で展開されている物語であり、その仮想空間で行われるSAOをテーマとしたイベントとしての意味や意義が、すごく伝わるものとなっていた。
なお、同イベントの公式パンフレットやキービジュアルを使ったオリジナルのグッズなどが販売。40種類以上が用意されているとのことで、一部が公開されている。キービジュアルの衣裳デザインを担当したLAM氏デザインのグッズや、その他デジタルグッズも販売を予定しているという。グッズラインアップなどの詳細は、11月20日に開設する「SAO EX-CHRONICLE Online Market」を参照のこと。なお、SAO EX-CHRONICLE Online Marketは誰でも利用可能となっているが、入場券の所有者限定の商品もあるという。
イベント開催を記念した特別番組「『ソードアート・オンライン -エクスクロニクル- Online Edition』開催記念特番!OPEN直前カウントダウンスペシャル!」の配信を、11月19日23時からABEMAで行う。番組ではイベントの楽しみ方や、VRヘッドセットを所有してなくてもVR空間を楽しめるスマホ・PC版の紹介、また、出演者によるバラエティコーナーなどが予定されている。出演は伊藤かな恵さん(ユイ役)、日高里菜さん(シリカ役)、高垣彩陽さん(リズベット役)、茅野愛衣さん(アリス役)。
(C)2020 川原 礫/KADOKAWA/SAO-P Project
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