ファッション通販サイト「ZOZOTOWN」を運営するZOZOは、足の3Dサイズを計測できる「ZOZOMAT」や、全身採寸ボディスーツ「ZOZOSUIT」など、計測技術を活用したサービスを展開している。
10月28日には、自宅にいながら高精度に手指を計測できる「ZOZOMAT for Hands(ゾゾマットフォーハンズ)」を活用する計測テクノロジーを、ブルガリ ジャパンが導入すると発表。ZOZOMAT for Handsを起用した第1号となった。
ブルガリ ジャパンは、指のサイズの測り方を伝えるリングサイズガイドページを設置し、パーソナライズ商品を除く全商品を対象として30日間無償で返品や交換を受け付けるなど、従来から「BVLGARI」オンラインショップで購入しやすい施策を進めてきた。
ZOZOMAT for Handsの導入により、事前に自身の手指のサイズを把握しておくことで来店時によりリラックスし、快適なショッピング体験を提供できると期待を寄せる。
なお、ZOZOMAT for Handsは11月18日18時まで、ブルガリ ジャパンのカスタマーサービスへの電話(03-6362-0100)で申し込みを受け付けており、300枚限定で配布する。価格は無料。
ここからは、実際にZOZOMAT for Handsを試し、計測の方法や使い勝手などをお届けする。
ZOZOMAT for Handsは、ZOZOMATの計測技術を応用し、手指計測用にアルゴリズムを構築。マットはZOZOMATと比べて少し小さいサイズとなっている。QRコードが印字してあり、読み取ると専用のウェブサイトに遷移する。
専用ページで利用規約などに同意して「START」ボタンを押すと、約2分のチュートリアル動画を確認できる。「マットを机に広げる」など、計測方法をわかりやすく把握できる。
計測は、まず手をマットの中心に置いて撮影し、さらにそこから手を動かさずに周囲の6方向から撮影する流れだ。
たとえば右手を計測する場合は、マットに記されている右下の「ORANGE」から撮影をスタートし、「GREEN」「PINK」「YELLOW」「RED」「BROWN」で折り返し、再びREDからORANGEまでを撮影する。左手の場合は逆で、左下の「BLUE」「PURPLE」……という順番で撮影していく、といった具合だ。
最初と最後に必要な正面からの撮影と合わせて、計13回の撮影が必要となる。各撮影はスマホ画面に表示されるマーカーと、マットの各マーカーをあわせる必要があり、スマートフォンを少し傾けるのがコツだ。
ちなみに、筆者の場合は右手を設置した際の最初の撮影と、その後すぐの「ORANGE」で少し時間を要したが、以降はスムーズに進めることができた。
計測が終わると、ブルガリの商品サイズとなるEUサイズでの結果が表示される。親指を除く四指のサイズに加え、手全体を3D化した画像も確認可能。これでサイズの計測は終了だ。計測画面からBVLGARIのウェブサイト内、「ジュエリー」カテゴリーの「リング」ページへの遷移リンクが設置されている。ただし、サイズは計測した結果をもとに自分で選択する必要がある。
実際に計測したサイズをはめてみたところ、すぐに取れてしまう感じはしない反面、そこまできついとも思わなかった。そもそも筆者にはあまり指輪をする習慣がなかったので一概の比較はできないが、ぴったりに計測できたのではないだろうか。ほかの数人にも試してもらったが、みな納得できるサイズ感だったようだ。
なお、ZOZOMAT for Handsを利用した計測には、ユーザー登録などの必要はなく、マットさえあれば何人でも計測できる。ZOZOMAT for Handsは無料配布となっているため、試しに申し込んでもいいかもしれない。
ちなみに、足のサイズ計測向けのZOZOMATは、ZOZOTOWNアプリをダウンロードしてユーザー登録後、1アカウントで5人まで計測可能。183万枚を配布しており、計測人数は188万人に達しているという。
ZOZOTOWNでは靴も購入できるため、計測後に自分に合った商品を探したり、ブランドによって微妙に異なるサイズ感を加味したレコメンデーションを受けたりできるという。ユーザーからもかなり好評のようだ。
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