欧州刑事警察機構(ユーロポール)は現地時間11月8日、「REvil」ランサムウェアを使用したサイバー犯罪への関与の疑いで2人の人物がルーマニアで逮捕されたことを明らかにした。
ユーロポールの声明によると、ルーマニア当局が11月4日、5000件のランサムウェア感染に関与した疑いが持たれる2人の容疑者の身柄を拘束。これらの感染を通じて、50万ユーロ(約6600万円)が身代金として支払われていたという。
また、この2人とは別に、REvilに関与する3人の容疑者と、ランサムウェア「GandCrab」に関与する2人の容疑者が2月以降に逮捕されたことをユーロポールは明らかにした。声明によると、世界17カ国および複数の国際法執行機関による共同捜査作戦「GoldDust」が、これらの容疑者全員の検挙につながったという。
REvilとつながりのあるサイバー犯罪者らは、米国のガソリン不足を引き起こした石油パイプライン大手Colonial Pipelineに対する5月のランサムウェア攻撃に関与した疑いが持たれている。REvilは、世界最大手の食肉加工会社JBSを操業停止に追い込んだ5月のサイバー攻撃にも関与していたとされている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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