パナソニック、FLF開発の試作品を公開--作る力増すデザイナー×エンジニアの組み合わせ

【tangible】SuicaやPASMOなどの交通系ICカードを載せると残高が高さと光によって可視化される。電子マネーが普及するにつれ、紙幣にふれる機会も減っているが、たくさん持っている時は財布が厚く、少なくなると薄くなるといった物理的な感覚を味わえる。
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【tangible】SuicaやPASMOなどの交通系ICカードを載せると残高が高さと光によって可視化される。電子マネーが普及するにつれ、紙幣にふれる機会も減っているが、たくさん持っている時は財布が厚く、少なくなると薄くなるといった物理的な感覚を味わえる。

 パナソニックのデザインセンターにおいて、先行開発に特化して活動するデザインスタジオ「FUTURE LIFE FACTORY」(FLF)は11月14日まで、東京都世田谷区の二子玉川蔦屋家電で、プロトタイプ(試作品)を公開する「future prototyping 未完成の未来 exhibition」を開催している。デジタルとフィジカルをテーマに、新たな視点でつくられた「未完成品」が並ぶ。1階の「Tech Front」で実施しており、参加費は無料だ。

 制作過程で生み出された状態のプロトタイプも展示されている
 制作過程で生み出された状態のプロトタイプも展示されている

 FLFは、事業部にとらわれない新領域の先行開発を手がけるデザインチーム。デザイナーで構成していた以前に比べ、現在のチームはデザイナー3人、デザインエンジニア3人の6人体制になっており、「アイデアをすぐに形にする体制が整っている」ことが特徴だという。

 future prototyping 未完成の未来 exhibitionでは、このチームでディスカッションしながら出てきたアイデアを形にしたものを展示。ほぼ完成品に近い形のものを展示していた、従来のプロトタイプ展に比べ、あえて未完成なプロダクトを並べ、来場者からもアイデアを出してもらいながら、新たなプロダクトを考えていく形にした。

 展示品は、クリアとイエローを基調にした「未来感にこだわった」デザインで統一。すべて3Dプリンターで出力した手作りで、デザイナーだけだとアイデアを具現化するまでに時間がかかるが、デザインエンジニアが加わることで作る力に長け、チームとしての面白さが増しているという。

 「ビルに落書きがしたい」というアイデアから生まれたプロトタイプ。タブレットへの書き込みが、LEDマトリックスパネルに反映される仕組み。5面の立方体で、書き込みのほかブラウン管テレビの初号機を映し出すこともできる。
 「ビルに落書きがしたい」というアイデアから生まれたプロトタイプ。タブレットへの書き込みが、LEDマトリックスパネルに反映される仕組み。5面の立方体で、書き込みのほかブラウン管テレビの初号機を映し出すこともできる。
 FUTURE LIFE FACTORYのSNSをフォローすると、ディスプレイ上にアカウント名をレーザーで表示してくれるサービスも
 FUTURE LIFE FACTORYのSNSをフォローすると、ディスプレイ上にアカウント名をレーザーで表示してくれるサービスも

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