破産と数カ月にわたる再編を経て、レンタカー大手のHertzが返ってきた。新たなオーナーの下、Hertzは事業の多角化をこれまでになく目指しており、ライドシェアのUberと提携した。Uberは米国時間10月27日、Hertzが2023年までに最大5万台のTesla車を米国でレンタカーとして提供し、Uberのドライバーが利用できるようにすると発表した。26日に発表されたHertzからTeslaへの10万台の発注から、一部がレンタカー用に提供されることになる。
Uberが、ライドシェアサービス用の車を持っていないドライバーに手段を提供するのは、これが初めてではない。同社はレンタルオプションを2016年から提供している。しかし、大量のTesla車を活用するHertzとの提携については、大きな前進であり、Uberが事業展開する都市で炭素排出量を削減する手段であるとともに、ドライバーにも恩恵があるとした。Uberの「Green Future Program」により、北米ではガソリン車からゼロエミッションの車に切り替えた場合、1回の配車につき報酬が1ドル多くなる。ただし、年間4000ドル(約45万円)が上限だ。
レンタル料金は週334ドル(約3万8000円)で、Tesla車の配備が増えるにつれて299ドル(約3万4000円)以下まで下がる見込みだという。借り手はTeslaの「スーパーチャージャー」ネットワークと、EVgoの充電ステーションでのUber専用の割引を利用できる。Tesla車をレンタルするためには、ドライバーは星4.7以上の評価と150回以上の配車経験が求められる。
11月1日からロサンゼルス、サンフランシスコ、サンディエゴ、ワシントンDCで最初のTesla車がレンタル可能になる。その後数週間でUberはプログラムを全米に拡大するという。Uberの配達員でなくとも、11月のほぼ同時期にTesla車がレンタル可能になる。
Teslaは今週、Hertzからの受注のニュースを受けて株価が上昇し、時価総額が1兆ドル(約114兆円)を突破した。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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