Teslaはカメラベースの運転支援システム「テスラビジョン」を強化しているようだ。テスラビジョンが他の車のテールランプを認識しているようだと、Tesla車のオーナーがTwitterに投稿したところ、Teslaの最高経営責任者(CEO)を務めるElon Musk氏は、テスラビジョンはまもなくもっと多くのことを理解できるようになると反応した。具体的には、手のジェスチャー、緊急車両のライト、ハザードランプ、そして方向指示器を認識するようになるという。
It will soon capture turn signals, hazards, ambulance/police lights & even hand gestures
— Elon Musk (@elonmusk) July 12, 2021
テスラビジョンはほかの多くの自動車メーカーの運転支援システムとは異なり、レーダーを一切使用しておらず、カメラからの映像と、同社が言うところの「ニューラルネット」を利用して運転支援機能を構成している。
レーダーを廃止する試みを、当初は多くの安全団体などが疑問視した。こうした団体は「Tesla Model 3」や「Tesla Model Y」に与えた安全性についての評価を見直そうとしたが、米国道路安全保険協会(IIHS)はModel 3を再度評価し、改めて安全性について最高の評価を与えている。Teslaはシステムの移行に伴い幾つかの機能が一時的に制限されるとしている。レーダーからカメラへの移行が終わると、短時間で機能は完全に回復するという。
基本的にテスラビジョンは、Teslaの言う完全自動運転車の基礎となるものだ。過去にMusk氏は、完全自動運転が近いうちに実現すると約束したが、多くの進歩にもかかわらず、Teslaからも他の企業や自動車メーカーからもまだ販売されていない。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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