Amazonは米国時間10月25日、仮想アシスタント「Alexa」を病院や高齢者が生活するシニアリビングコミュニティーに提供し、居住者や患者がより生活しやすくなるようにすることを目指すと発表した。このプログラムでは、Alexaの「Smart Properties」機能が使用される。事業主が簡単にAlexa対応デバイスを大規模に導入、管理できるようになり、居住者や患者向けにカスタマイズしたAlexaのエクスペリエンスを提供できるようにするものだ。
高齢者施設などの居住者は、Alexaデバイスを使用して、家族や他の居住者とコミュニケーションをとったり、自分のコミュニティーの最新情報を入手したりすることができる。居住者のAlexaデバイスは、チェックインやメンテナンスの要請などの管理業務を効率化する上でも利用できる。AtriaとEskatonなどのシニアリビングコミュニティーが、一部の地域でAlexa Smart Propertiesと統合し、「居住者のエクスペリエンスを向上させながら、自主性のある、つながりが強化されたコミュニティーを生み出す」としている。
病院では、医療従事者がAlexaの「Drop In」機能を使用し、患者の病室に入る必要なく、患者と容易にコミュニケーションをとることができる。医療用品、マスクや手袋などの防護具を節約できるほか、スタッフの時間を解放し、個人のケアに費やすことが可能になるとAmazonは説明している。病院では、カフェテリアのメニューやスケジュールの変更など、施設に関する情報をAlexaデバイスを通して患者に提供することもできる。
ボストン小児病院やシダーズサイナイ医療センター、ヒューストンメソジスト病院などがAlexa Smart Propertiesを導入している。
シダーズサイナイ医療センターのPeachy Hain氏は、「年齢やテクノロジーの知識に関係なく、音声は患者にとって直感的だ」と述べている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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