うわさの電気自動車「Apple Car」の前に、また新たな課題が登場したようだ。米国時間10月22日のReutersの報道によると、Appleと中国のバッテリー大手2社、寧徳時代新能源科技(CATL)および比亜迪(BYD)との交渉が行き詰まっているという。AppleがApple Carのバッテリー供給元の候補として両社に接近していたことはすでに報じられていた。しかし今回の報道によると、両社はAppleの要件に応じることを拒否したという。
3社とも、コメントの依頼にすぐには応じなかった。Reutersの情報筋によるとAppleは、いずれかの企業がチームを組織し、Apple向けの工場を米国に建設することを求めていた。BYDとCATLは米国での現地生産用にそうした投資をすることを拒否し、この2カ月の間にAppleにその旨を通知したという。
CATLの決定の背後には米中の緊張関係があり、BYDはApple専用の工場を建設することに不満があったとされる。
Reutersの情報筋によると、中国の2社が候補から外れたことで、Appleは現在日本のバッテリーメーカーに接近しており、10月にはチームを派遣して企業に接触したという。
Apple Carは長年一進一退の苦難の中にいる(一時、終了したように見えた期間もあった)。しかし2021年の初め、Appleが現代自動車グループ(ヒョンデ)と車両製造の契約に近づいたといううわさが再び広まった。ヒョンデはその後、Appleとは合意に至らず交渉が終了したことを明言している。その後はAppleがさまざまなサプライヤーやメーカーに交渉を持ちかけていることが伝えられている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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