サントリー食品インターナショナルは10月19日、自販機に2人分の社員証を同時にタッチすることで、飲み物が無料で手に入る法人向け新サービス「社長のおごり自販機」を発表した。当初はサントリービバレッジサービスの自販機のみが対象となり、首都圏エリアから順次展開を計画する(一部対象外エリアあり)。
このサービスは、社員2人がそろって自販機の対象部分に社員証を同時にタッチすることで、それぞれ1本ずつ飲み物が無料で手に入るもの。飲料費用は設置先の法人負担となる。ただし、社員証の仕様によっては、対応ができない場合があるという
1人あたりの上限本数/日や、対象時間・曜日の設定などにも対応しているという。たとえば、クリエイティビティを活性化させたい午前中をサービス対象時間に設定するといったことが可能。また、ポスター内の文言の変更にも対応しており、「社長のおごり」を「工場長のおごり」など、要望に合わせて変更できるという。
同社では、リモートワークの普及・時差出勤などにより、上司・部下・同僚間での仕事以外のコミュニケーション機会が減っていることに着目。いつでも手軽に飲み物が買える自販機を通じて、職場内のコミュニケーションのきっかけを増やせないかと考え、同サービスを開発した。他愛のないおしゃべりから、新しいアイデアが誕生することを期待しているという。
コクヨの新オフィス「THE CAMPUS」にて実施した実証実験では、アンケート回答者の97.8%が「本自販機がコミュニケーションのきっかけになった」と回答。「今日は一人作業の予定だったが、同僚に『自販機行かない?』と声をかけてもらい、雑談のきっかけになった」といった声や、「たまたま同期とすれ違い、数年ぶりに近況を話し合うきっかけになった」といった声が寄せられたという。
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