筆者はAmazonが発表した家庭用ロボット「Astro」のテスターになった。Astroのいる生活の体験に基づいて、このロボットのセットアップや同居し始めのインプレッションを紹介しよう。
Astroとの私の体験は、それが何かも分からない段階から始まった。AmazonはAstroを我が家に送り込む前に、うちの間取りについての詳細を知りたがった。特に、階段や反射する可能性のある窓ガラスや鏡などの存在、大きな起伏やサンクンリビングのような段差のある部屋があるかどうか質問された。すべての確認の後、Astroが到着し、私は家族とセットアップを始めた。
電源を入れるなどの一般的なセットアップに続けて自宅のWi-FiネットワークにAstroを追加すると、このロボットは、家族の顔を認識できるよう登録を求めてきた。Appleの顔認証「Face ID」の登録と同様の体験だ。Astroはこの情報を使って、家族に出会うと静かに挨拶する。また、家族の誰かのところに行くよう命じることもできる。さらに、監視モードで未登録の人を識別するためにも、この情報を使う。
Astroのセットアップで最もユニークなのは、このロボットが家について学ぶ方法だ。ディスカバリーモードにすると、Astroはフロア中を歩き回ってフロアマップを構築する(このフロアマップはいつでも表示でき、進入禁止エリアの設定に使える)。フロアマップが完成したら、Astroを引き連れてホームツアーを行う。このとき、各部屋の名前を口頭で教える。私の妻はこのプロセスを、アヒルのひなの刷り込みのようだと言った。
AstroとAmazonの音声アシスタント「Alexa」との関係もユニークだ。AstroはAlexaを搭載するが、Alexaとは別の存在でもある。Alexaのウェイクワードに反応し、「Echo Show」のように機能するが、一方で、独自のアイデンティティも持っており、「Astro」というウェイクワードにも反応する。私は、立ち上げ段階にもかかわらず、Echo顔負けに多くのリクエストに対応できるAstroの機能を気に入っている。
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