Facebookの仮想現実(VR)ヘッドセット「Oculus Quest 2」が発売1周年を迎え、VRと拡張現実(AR)をテーマとするカンファレンス「Facebook Connect 2021」が2週間後に迫るタイミングで、同社の最高経営責任者(CEO)のMark Zuckerberg氏と次の最高技術責任者(CTO)に内定しているAndrew Bosworth氏が、VRヘッドセットの試作品をソーシャルメディアで公開した。ただし、これらのデバイスが今後発売される製品に関連するのかどうかは不明だ。
Proud of the research Michael Abrash's team is working on at FRL-R Redmond—excited to get an early look at some of the technologies that will underpin the metaverse (we work on several prototype headsets to prove out concepts, this is one of them. Kind of. It's a long story.) pic.twitter.com/Yi9xjy5HmG
— Boz (@boztank) October 13, 2021
公開されたヘッドセットのデモの様子は、どちらもZuckerberg氏とBosworth氏がFacebook Reality Labs(FRL)を訪れた時のものだ。このラボはFacebookが未来に向けた研究を行うための組織で、Michael Abrash氏の指揮のもと、VRおよびARハードウェアのアイデアの開発にあたっている。そのレベルは、Facebookが現在発売している一般消費者向けのテクノロジー製品をはるかに凌駕するものだ。試作されているコンセプトモデルの一部は、発売までに今後数年はかかる可能性がある。
とりわけ注目されるのは、Zuckerberg氏が試したデバイスが、見た目は標準的なVRヘッドセットに近いにもかかわらず、「網膜」レベルの解像度を備えているとする、同氏の説明だ。「Varjo XR-3」をはじめとする一部の非常に高価な製品はきわめて高い解像度を備えているものの、Varjo XR-3を例に取ると本体価格だけで5500ユーロ弱(約72万円)と、非常に高くつく。一方、Bosworth氏が装着したヘッドセットは、通常のメガネサイズのVRゴーグルのように見える。
また、今回のデモが公表されたタイミングも興味深い。翌日の米国時間10月14日にはHTCが自社のヘッドセット「Vive」の新製品を発表する予定がある。さらに2週間後の28日にはFacebookによる開発者向けのカンファレンスのFacebook Connect 2021が開催される。なお、このカンファレンスで今後リリース予定のVRハードウェアが発表されるかどうかは、今のところ不明だ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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