チップ不足のため、発表後すぐには発売されない可能性もある。10月の報道によると、この不足の影響により、少なくとも10月末か11月初旬まで出荷が遅れる見通しだという。この遅延は、ミニLEDディスプレイの製造を妨げる問題とは関係ない。ミニLEDディスプレイの問題が原因で、2021年には、限られた台数のノートブックしか提供されない可能性があるという。
16インチMacBook Proのアップグレードモデルに加えて、13インチMacBook Proに取って代わる14インチモデルが発表される可能性もある。スクリーンベゼルの縮小により、13インチモデルとほぼ同サイズの筐体に14インチスクリーンが搭載されるのだろうか。これは、「Windows」ノートPCの同様のトレンドを踏襲するものだ。Appleも15インチから16インチのMacBook Proモデルに移行したときに同じアプローチを採用している。後で紹介する解像度に関するうわさが示唆するように、14インチモデルで新しいパネル技術が採用された場合、価格も高くなるだろう。
ほとんどの業界ウォッチャーは、14インチモデルの価格が13インチモデルよりも高くなり、最小構成の価格は13インチモデルの最大構成の価格帯に近づくと考えている。より高価なスクリーン技術と現在の供給不足を考えると、その予想が当たっても筆者は驚かないだろう。AppleがM1ベースの13インチMacBook Proを低価格の選択肢として提供し続けるのかは疑問だ。
ミニLEDバックライト搭載ディスプレイの採用も確実視されており、非常に歓迎されるうわさだ。このディスプレイが搭載されれば、MacBook Proは、より高い輝度と優れたローカル調光でHDRをより適切にサポートできるようになる。この機能向上は、12.9インチiPad ProとそのミニLEDディスプレイでの動画編集やコンテンツ制作に不可欠だ。これと共に、MacBook ProでHDRコンテンツを4Kで再生できるアップデートも提供されることを期待している。
Display Supply Chain Consultantsの最高経営責任者(CEO)のRoss Young氏(「iPad mini」について、発表の数カ月前に正確に予想していた)は先頃、「MacBook ProのパネルサプライヤーはLG Displayとシャープで、iPad Proと同じだ。酸化物バックプレーンやミニLEDバックライト、120Hzのリフレッシュレートなど、同様のテクノロジーが使われるだろう。ミニLEDが採用されるのは、100%確実だ」とツイートした。
Panel suppliers are the same between the iPad Pro's and MacBook Pro's - LG Display and Sharp. Expecting similar technology - oxide backplanes, miniLED backlights and 120Hz refresh rates. MiniLEDs, 100% confirmed.
— Ross Young (@DSCCRoss) October 12, 2021
酸化物バックプレーンとミニLED(ただし、リフレッシュレートは120Hzではない)バックライトは、Appleの「Pro Display XDR」で利用されている2つのテクノロジーであり、黒レベルを向上させる。
MacRumorsは、「macOS Monterey」のベータ7に「3456×2234 Retina」「3024×1964 Retina」という新しいスクリーン解像度への言及があることを発見した。1つ目の解像度は、現行の16インチMacBookのディスプレイとほぼ同じピクセル密度(226 ppi)を提供する。Appleは「Retina」スクリーンで特定の解像度を維持することを常に好むが、2つ目の解像度は現行の3072×1920と若干異なる。これは、Appleが新しいパネルを提供することを強く示唆している。その一方で、どちらの解像度もそれぞれ16インチモデルと14インチモデルで全く同じピクセル密度(257ppi)を提供する。
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