「Snapchat」を運営するSnapは米国時間10月7日、違法な薬物の販売を阻止する措置を講じると発表した。フェンタニルを含有する薬物などの過剰摂取による死亡事故が米国で増加しているという。フェンタニルは、モルヒネの50~100倍の効力があり、少量でも死に至るおそれがあるとされている合成オピオイドだ。
Snapはブログで次のように述べている。「Snapchatで麻薬の売人からフェンタニル入り偽薬を手に入れた例など、この危機の影響を受けた家庭の悲惨な話を耳にしてきた」
Snapはこの1年、「われわれのコミュニティにもたらしている害について麻薬の売人に責任を取らせるため、事前の発見と法執行機関との協力に投資」してきたとしている。
またSnapは、新たなアプリ内の教育ポータル「Heads Up」を開発している。Heads Upは、Song for CharlieやShatterproof、薬物乱用・精神衛生管理庁(SAMHSA)、米疾病予防管理センター(CDC)のリソースなどの専門機関や団体のコンテンツを配信する。Snapchatで薬物関連のキーワードが検索された時に、「われわれのコミュニティに害を及ぼさないようにするための関連する教育コンテンツ」を表示するとしている。
Snapchatを通じてフェンタニル入り薬物を購入したとされる10代~20代前半の若者の死についてNBC Newsが10月に報じた。これを受け、この問題は注目を集めている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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