エアロネクストは10月7日、北海道上士幌町長が実行委員長を兼ねるイノベーションチャレンジ実行委員会、karch、セイノーホールディングス、経済産業省と共同で実施した、同社の物流専用ドローンを活用した複数の実証実験の結果を発表した。
実証実験は10月6日に上士幌町内の2カ所で行われた。1つ目は、約1700haと面積が日本一広い公設牧場のナイタイ高原牧場にあるグランピングサイトに、飲み物と特産の十勝ナイタイ和牛を配送する実証実験。2つ目は、市街地から離れた同町の上音更地区にて、買い物代行で注文された商品を個人宅の敷地内にドローンで届ける宅配サービスの実証実験を行った。
個人宅へのドローンによる宅配は日本初の試みとなり、上音更地区に住む大道さんが実証実験に参加した。大道さんは、上士幌町がICT活用事業として実施している「予約制福祉バス」の実証に参加しており、普段は町が貸与しているタブレットからバスを予約して市街地へ出向いているという。
今回は貸与されたタブレットから、地元スーパーに食料品の詰め合わせを注文。商品は同町の廃校になった小学校を倉庫として一時保管されており、約2分後には大道さんの自宅前にドローンが着陸し、無事に配達された。
この実証実験は、物流大手のセイノーホールディングスとエアロネクストが開発推進するドローン配送と陸上輸送を融合したスマート物流「SkyHub」の社会実装に向けたもの。11月にはSkyHub用の荷物の集積保管拠点を設置し上士幌町での本格導入を開始する予定。
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