Facebookによる悪影響についての内部調査と、それらを目立たぬようにするための同社の取り組みについて明らかにした人物が米国時間10月3日、人気テレビ番組「60 Minutes」に登場して自らの素性を明かした。Facebookのアルゴリズム関連製品のマネージャーだったFrances Haugen氏だ。
Haugen氏は番組で、公益と会社の利益をめぐるFacebook内の対立を目にしたことにより、The Wall Street Journal(WSJ)に内部文書をリークしたと語った。
「Facebookは何度も、より多くの金を稼ぐといった自社の利益のために最適化することを選んだ」と同氏は60 Minutesで語った。
Facebookの内部文書に関するWSJの一連の報道では、Instagramが10代の少女に与える悪影響に関する調査をFacebookが無視したことと、同社プラットフォームでの反応を増やすためにアルゴリズムを変更した結果、ユーザーを「怒らせる」コンテンツがより多く表示されるようになったことを特に問題視している。
Haugen氏は、ユーザーのニュースフィードに表示するコンテンツについて、Facebookには「何千もの選択肢」があると説明した。
「Facebookが現在、コンテンツを選定している手法が招いた結果の1つは、エンゲージメントや反応を得るコンテンツが優先的に表示されるようになったことだ」とHaugen氏は語った。「しかし、内部調査で明らかになったことは、攻撃的、分断的、および対立を招くコンテンツは人々の感情を刺激し、とりわけ怒りを引き起こしやすいということだ」
Haugen氏の出演の前には、米上院の小委員会がFacebookとInstagramの若者のメンタルヘルスへの有害な影響について公聴会を開催していた。議員らは、WSJがFacebookの問題に関する一連の記事を公開した後、同社からさらなる回答を求めている。
Facebook傘下のInstagramは、子供向けバージョンのアプリの開発を一時停止している。Facebookはまた、内部調査の一部を公開しており、データをさらに公開する方法を検討していると述べた。
Haugen氏は5日、消費者保護に関する上院小委員会でも証言する予定だ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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