ソフトバンクは、成層圏気球によるインターネット接続サービス提供を目指していたGoogle兄弟会社のLoonから、高高度疑似衛星(High Altitude Pseudo-Satellite:HAPS)関連特許を取得すると発表した。
Loonは、成層圏を飛行する気球からのインターネット接続サービスを提供しようとしていた企業。実際に成層圏気球を飛ばして試験を実施していたが、Googleの親会社AlphabetはLoonの解散を決めた。
ソフトバンクは、LoonからHAPSのネットワーク技術やサービス、運用、航空機などに関する特許を、出願中のものも含め約200件取得する。これにより、ソフトバンクと、子会社で無人飛行機(UAV)からの通信サービス提供を計画しているHAPSモバイルが保有するHAPS関連特許は、出願中のものも合わせ「HAPS業界で最大規模の」約500件になるという。
ソフトバンクとHAPSモバイルは、HAPS商用化に向けてこれら特許を活用するほか、HAPS業界の標準化と相互接続などを推進する考え。
なお、HAPSモバイルとLoonは以前から協力関係にあり、業界団体の「HAPS Alliance(HAPSアライアンス)」を設立したり、HAPS用ペイロードの共同開発をしたりしてきた。
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