音声コミュニケーションサービス「Clubhouse」は9月30日、日本のメディア向けオンライン記者発表会をClubhouseで実施し、2021年中に日本語へのローカリゼーション実施とクリエイター向けに収益化できる仕組みを導入すると明らかにした。
会見にはClubhouse CEOのポール・デイビソン氏、同社CTOのローハン・セス氏、同社国際部門統括責任者のアーティ・ラママーシー氏、ゲストにClubhouseクリエイターの尾原和啓氏らが出席。CEOのデイビソン氏とCTOのセス氏はClubhouseの共同創業者でもある。
デイビソン氏は日本語化について「2021年の最後に正式発表するが、日本語でのローカリゼーションを実施する。(アプリの)メニューも含めてすべて日本語化する予定で、10~11月にはテストを開始する」と明かし、同じく年末には「日本のクリエイターたちに向けて収益化できる仕組みを導入する」と発表した。
収益化については具体的な手法は明らかにしなかったが、「ルームに入る際に課金する制度、月額制のサブスクリプション、4月から米国で提供開始している投げ銭機能のようなClubhouse Paymentsなどを検討している」(デイビソン氏)とのこと。
ゲストとして登場した尾原氏にデイビソン氏が「どの方法が日本では適しているか」と質問すると、尾原氏は「日本ではサブスクリプションで収入を得ているクリエイターも多いので、安定性を考えると月額制だと思うが、Clubhouseはここからクリエイターが生まれてくることが大事なので、それを重視するのであれば、投げ銭だと思う」と答えた。
Clubhouseによると、グローバルにおける1ユーザー当たりの1日の平均利用時間が70分なのに対し、日本では113分という結果が出ているとのこと。「日本はClubhouseにとって不可欠で重要な国の1つ」(デイビソン氏)とし、今後も日本での展開にも注力するとした。
Clubhouseは2021年だけでも、招待制の終了やAndroid対応、空間オーディオ機能など多くの変更を加えてきた。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス