東京地下鉄(東京メトロ)は9月29日、同社のiOS・Android向けスマートフォンアプリ「東京メトロmy!アプリ」で配信している号車ごとの混雑状況をリアルタイムで配信するサービスを新たに千代田線・副都心線・有楽町線で開始した。アプリ内の「列車走行位置画面」から列車アイコンをタップすることで、混雑状況と混雑予測情報を確認可能。
7月から銀座線と丸ノ内線で実施しているサービスで、配信開始以降約5万回利用されている。コロナ禍の電車移動時の「密」を避ける目的のほか、「どの号車を利用すれば比較的空いているのか」「乗車中の号車はどの駅から空いてくるのか」などもわかり、より快適な電車利用ができるとしている。
今回サービスを開始した3路線は特に他社路線と相互直通運転をしており、他社車両なども走行することから車両重量データの取得が難しく、重量データによる号車ごとのリアルタイムな混雑状況を算出することは難しかったとのこと。
そこで、ホーム端に設置した、奥行き情報を取得できる深度センサーを内蔵したデプスカメラで車内の混雑状況を撮影し、クラウドサーバーのAIで解析し混雑状況を算出する「列車混雑計測システム」を活用し、車種に関係なくリアルタイムな混雑状況、混雑予測情報の配信を実現した。
東京メトロでは、すでに対応している5路線以外の路線でも同様のサービスを2021年度内をめどに展開予定としている。
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