5G時代に合わせたコンテンツを配信するアプリ群「5G LAB」のコンテンツとしては、スポーツテックに注力する。部活動における専門的な指導者不足などの課題解決、スポーツ競技力向上などを支援するという。
2020年11月~2021年3月に筑波大学と実施した実証実験を基に、アーカイブを活用した過去~現在までの自分の変遷比較、遠隔からの良質な指導、AIを活用した骨格推定などができるコンテンツを配信していく。アプリ全体の監修、お手本動画の制作などで筑波大学アスレチックデパートメントが協力するとしている。
提供は2021年度末になる見込み。野球、サッカー、ゴルフなど、さまざまなジャンルに広げていくという。
そのほか、バスケットボールのプロリーグ「B.LEAGUE」の2021シーズンの開幕戦となる、9月30日と10月2日の「琉球ゴールデンキングス」VS「アルバルク東京」では、顔認証を活用した実証実験を実施する。
9月上旬から提供する顔情報登録アプリ「Face&Go」で試合前日までに顔情報を登録すると、登録者専用のシャトルバス、入場ゲートなどを活用できるという。交通から入場後のアクティビティまで顔認証を活用し、新たなスポーツ観戦スタイルを提供するとしている。
会見では、5Gサービスの現状も説明した。同社が提供する3つのブランドを合わせた5Gプランの契約数は、1000万を超えたという。
対応端末やコンテンツがさまざまに揃いつつあり、10月末には基地局数2万、人口カバー率8割を達成する見込み。榛葉氏は、「5Gは、ここからまさに利活用の元年」とし、多くの人々が活用できる段階に来ていると語る。
一方、5Gの通信量が激増したこの1年で、5G電波の弱い場所でも5Gを優先してしまい、通信しづらくなる“パケ止まり“という課題が随所で発生していると指摘する。
ソフトバンクの常務執行役員 兼 CNOの関和智弘氏は、「エリア拡張期における通信キャリアに共通した課題で、5G通信の場合、得意とする基地局から端末に向かう下り通信ではなく、基地局に向かう上り通信で発生しやすい」と、ビッグデータを活用した分析結果を紹介する。同社ではLTEと5Gの併用での解消を目指しており、実際に上り速度が5Mbps以下となる状態を回避できているという。
23区内や路線といったさまざまなランドマークでのナンバーワンとともに、2022年春での人口カバー率9割を目指すという。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」