Epic Gamesは米国時間9月12日、テクノロジー業界で特に重要な裁判の1つとなっているAppleとの訴訟で控訴状を提出した。先ごろ行われた裁判では、連邦地裁判事がほぼAppleの主張に沿った判決を下していた。
2020年8月、Epic Gamesが「フォートナイト」アプリの隠しコードを有効にしたことを受け、Appleは同アプリを「App Store」から削除した。Appleはアプリ内課金の最大30%を手数料として徴収しているが、この隠しコードによりユーザーはEpic Gamesから直接ゲーム内通貨を購入できるようになり、その際20%の割引も適用された。Epic GamesはAppleの行為が反トラスト法(独占禁止法)に抵触しているとして提訴した。
カリフォルニア州北部地区連邦地方裁判所のYvonne Gonzalez Rogers判事は判決の中で、Epic Gamesが開発者向け規約に違反したとするAppleの主張を認め、Epic Gamesに対し、同社が2020年8月〜10月の間に「iOS」ユーザーから徴収した1200万ドル(約13億2000万円)の売上高の30%に相当する金額を損害賠償として支払うよう命じた。また、それ以降に獲得した売上高があれば、その30%にあたる金額も支払うよう命じている。そのうえで判事は、ユーザーをApple以外の決済システムに誘導することを開発者に認めないAppleの規約を反競争的と認定し、アプリ内での誘導を開発者に認める差し止め命令を出した。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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