Appleがまもなく発表するとみられる「iPhone 13」は、衛星信号を利用してセルラー通信エリア外でもテキストメッセージを送れるようになる可能性があるが、その利用は緊急目的に限定されると報じられている。業界アナリストのMing-Chi Kuo氏は先週、Appleの次期iPhoneは低地球軌道衛星の信号を利用できるようになると、投資家らに伝えていた。一方Bloombergは米国時間8月30日、救急サービスや緊急連絡先への連絡や危機の通報を目的としたテキストを送信する場合のみ、そうした信号が利用できると報じている。
iPhone 13には、Qualcommの「X60」ベースバンドチップが搭載される見込みで、これによって、4Gと5Gだけでなく衛星信号が利用できるとされる。Kuo氏はこのサービスに関して、Appleに協力する可能性が最も高い衛星通信サービスプロバイダーとしてGlobalstarを挙げていた。当初は、SpaceXの衛星サービス「Starlink」の目標と同様に、Appleはインターネットが利用できない地域を接続するために衛星を利用するつもりだと憶測されていた。
Bloombergの記事は、iPhone 13リリース時点の衛星通信機能の範囲について、やや水を差す内容となっている。ある匿名情報筋はBloombergに対し、次期iPhoneは衛星通信に必要なハードウェアを搭載する可能性があるが、2022年までは利用できない可能性が高いと語ったという。また、この機能はまだ流動的で、リリース前に変更または取りやめになる可能性があるとしている。
また、実際に提供されたとしても、主に衛星を介したテキスト送信ツールになる見込みだと、Bloombergは報じている。救急サービスや緊急連絡先に「メッセージ」アプリを介してSOSメッセージを送れるようになり、テキストは短いものに限定される。飛行機の墜落や船舶の沈没などの危機を通報することもおそらく可能で、スマートフォンのプロンプトに従って情報を入力することができるようになる。iPhoneがどの救急サービスに対応するかは不明だ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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