パナソニック、建物から健康をサポートする「WELL認証」の支援サービスをスタート

 パナソニックは8月26日、より良い建物を通じて人の健康をサポートし、向上させる「WELL認証」オンラインセミナーを開催した。WELL認証の概要を紹介したほか、新たに手掛けるコンサルタント業務について説明した。

東京・汐留のオフィスでHSRを取得している
東京・汐留のオフィスでHSRを取得している

 WELL認証は、2014年にスタートした認証制度。米国に拠点を構えるDelosが、空間のデザイン、構築、運用に「人の心と身体の健康」という視点を加え、より良い建物の創造を目指したグローバルな評価システムとして開発した。現在は、米国の民間団体である「IWBI(International WELL Building Institute)」が運用している。

 認証にはいくつかの種類があり、主軸となっているのは、建物を通じて人の健康をサポートし、向上させるための10のコンセプト(空気、水、食物、光、運動、温熱快適性、音、材料、こころ、コミュニティ)から成る「WELLv2」と、新型コロナウイルスに機動的に対応できるようにした感染対策に特化した評価システム「WELL Health Safety Rating」(HSR)の2つだ。

 ワークプレイスのデザインコンサルティング事業に取り組み、WELLを広める活動をしている、カルダー・コンサルタンツ・ジャパン 代表取締役の奥錬太郎氏は「WELL認証は、安心して使える建物だということをアピールするもの。世界的に見ると、登録累計数はWELLv2が9547件、HSRが1万2164件にのぼる。国別に見ると米国が最も多い。HSRは新型コロナの影響を大きく受けたメキシコ、イタリアが多く、普及していることが読み取れる。一方、日本は普及が遅れているが、この1年間でプロジェクト数は増加傾向にあり、近いうちに知名度が上がると期待している」と現状を説明した。

 パナソニックでは、東京・汐留のオフィスでHSR、大阪のオフィスでWELLv2の認証を取得済み。快適で健康な空間をより多くの方に提供したいとの思いから、WELL認証取得支援サービスを開始しているという。現在、支援しているのはHSRのみ。WELLv2については2022年度にサービスを開始する予定だ。

 支援サービスは、施設を調査し、認証取得に向けたプランを提案する「プランニング」、環境測定の結果をWELLの基準に照らし合わせ、空間の問題点を診断する「性能診断」、施設を調査し、WELL認証取得に向けたプランを提案する「WELL対応設備のご提案」、WELLに関する専門資格を持ったWELL AP(WELL Accredited Professional)が文書を作成し、認証機関への手続きや認証後のフォローを実施する「認証取得支援」の4段階から構成され、取得後には認証更新と、更新に求められる環境測定とアップロードを支援する「定期メンテナンス」まで請け負う。

パナソニックのWELL認証取得支援 サービス
パナソニックのWELL認証取得支援 サービス

 パナソニック ライフソリューションズ社マーケティング本部空間ソリューション事業推進部ソリューション開発部の箱田秀孝氏は「WELL認証取得支援サービスは国内で手掛けている企業もあるが、パナソニックの強みは設備メーカーであるということ。課題を解決するための手段として、設備の導入も具体的に提案できる」と強調する。

認証取得支援サービス:パナソニックの特長
認証取得支援サービス:パナソニックの特長

 すでに社内には、専門資格を持ったWELL APを14名抱え、空気・光・音の測定、気流・光シミュレーション、データ分析の専門エンジニアと組み合わせることで、推進体制を整える。

 今後は支援活動を展開する一方、空調やジアイーノといった機器事業へのシナジー効果も見込んでいるとのこと。WELL認証の知名度拡大を目指す。

パナソニックの狙いとサービス概要
パナソニックの狙いとサービス概要

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