SpaceXの創設者で最高経営責任者(CEO)のElon Musk氏は米国時間8月23日、衛星インターネットサービス「Starlink」の端末出荷台数が、14カ国で10万台に達したことを一連のツイートで明らかにした。ますます規模を拡大するこの地球低軌道衛星ネットワークのサービスは、米国、カナダ、英国、フランス、ドイツ、オーストリア、オランダ、アイルランド、ベルギー、スイス、デンマーク、ポルトガル、オーストラリア、ニュージーランドで提供されているという。
100k terminals shipped!https://t.co/Q1VvqVmJ2i
— Elon Musk (@elonmusk) August 23, 2021
Starlinkは、2020年10月に一部の地域でベータサービスとして提供開始された後、2021年は着実に成長を遂げている。Musk氏は2月、ユーザー数が1万人を超えたことを明らかにした。その半年後には、ユーザー数が9万人に急増し、それ以外にも数十万人がStarlinkのウェイトリストに登録していると、CNBCが報じた。2021年の何度かにわたる衛星打ち上げを経て、Starlinkのコンステレーションを構成する衛星の数は約1800基となっている(また、同社が米連邦通信委員会に提出した書類によると、今後数年間でコンステレーションの衛生数を4万2000基に拡大する計画だという)。
Starlinkは、100Mbpsを超えるダウンロード速度と従来の衛星接続よりも低い遅延を実現して、ユーザーをウェブに接続することを約束している。衛星接続は、データの伝送距離が長くなるために、通常はやや遅く感じられる。米CNETの初めてのハンズオン実験でJohn Kim記者は、Starlinkの速度が日によって異なり、平均でダウンロード速度は約78Mbps、遅延は36msだったと報告していた。既に衛星インターネット接続としては非常に良い数値が得られている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」