地上に置かれたロケットを見ると、何か想像力をかき立てられる。そこに力と可能性を見るからだ。SpaceXの創設者Elon Musk氏は米国時間8月4日、プロトタイプの宇宙船「Starship」を軌道に乗せるためのロケット「Super Heavy」の胸躍る写真3枚を公開した。
Musk氏は、巨大なSuper Heavyロケットがクレーンで空中に吊るされている写真とともに、「ロケットを軌道への発射台に移動中」とツイートした。
Moving rocket to orbital launch pad pic.twitter.com/zZLiXIPD6M
— Elon Musk (@elonmusk) August 4, 2021
Musk氏とSpaceXは先ごろ、テキサス州ボカチカにある同社のStarbase施設から打ち上げ予定のSuper Heavyロケットに搭載する「Raptor」エンジン29基の写真を公開した。最終的には月や火星への到達を目指す宇宙船Starship初の軌道テスト飛行では、これだけの推進力が必要になる。
エンジンの愛好家は、初の軌道宇宙船となるStarshipとそこに搭載されたエンジン6基に目を向けたMusk氏の3日のツイートも楽しめるだろう。
All 6 engines mounted to first orbital Starship pic.twitter.com/l5QnQRSg3D
— Elon Musk (@elonmusk) August 4, 2021
SpaceXはこれまで、Starshipのプロトタイプを次々に「乗り換えて」きた。その中には、見事に着陸したものもあれば、爆発したものもある。軌道に乗ることは、Musk氏のより野心的な宇宙開発計画に向けた大きな一歩となるだろう。SpaceXは、アーティストの一団を乗せて月を周回し、米航空宇宙局(NASA)のために月着陸船を開発し、いつの日か人類を火星まで運ぶことを計画している。
StarshipとSuper Heavyロケットの連携は進んでいるが、打ち上げ日はまだ設定されていない。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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