プレイドは8月20日、三井物産と共同で、データを活用した顧客中心のモノづくりを展開する新会社「.me(ドットミー)」を7月に設立したと発表した。ドットミーで展開予定のD2Cブランドの市場トライアルを実施し、正式ローンチに向けた準備を開始しているという。
プレイドではこれまで、CXプラットフォームの「KARTE(カルテ)」を通じて、主にオンラインの顧客接点における事業支援をしてきた。今回の新会社では、引き続き顧客接点における体験向上を目指すほか、データを活用した正しい顧客理解に基づく意思決定を可能にするなど、バリューチェーン全体の設計に携わり、あらゆるシーンでデータとテクノロジーの活用を支援するとしている。
また、KARTEを中心とする自社プロダクトや新たなソリューションの価値検証を新会社で迅速に実施することで、プロダクトの価値を素早く進化させ、他社企業へ展開していくことを想定しているとのこと。
新会社のドットミーでは、(1)データを活用した自社商品開発、販売・運営事業(D2C事業)、(2)既存メーカーのデータドリブンな商品開発、DX推進支援、の2つを事業の柱とする。まず、自社ブランドの販売・運営事業では第1弾としてオンラインでのテスト販売を実施し、顧客検証をしたD2Cブランドを開発、展開していくという。
2つ目の既存メーカーのデータドリブンな商品開発、DX推進支援では、1つ目の自社ブランドの販売・運営事業でのノウハウを活用して、他社の商品開発・運営における、データを活用した顧客中心のモノづくり・DX推進支援を展開するとしている。
事業の推進にあたっては、三井物産が持つグローバルな素材調達力、商品開発力、小売拡販力を活用する予定。また、商品開発パートナーとしては三井物産のグループ企業である曽田香料も参画するという。
なお、プレイドは第三者割当増資を引き受ける形で新会社に出資参画しており、これは同社の事業開発組織「STUDIO ZERO」の第1弾案件になるという。
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