サムスン電子の米国法人(Samsung Electronics America)が、「Galaxy」シリーズのスマートフォンを提示するだけで、新型コロナウイルスワクチンを接種済みであることを簡単に証明できる機能を米国で導入する。同社は、ヘルスケア関連の非営利団体The Commons Projectとの提携により、ワクチン接種状況を安全な形で決済システムの「Samsung Pay」にデジタル保存できるようにするという。この機能を使えば、ユーザーはワクチン接種証明書の提示が義務付けられたバーやレストランへの入店が可能になる。
「サムスンのデバイスをデジタルウォレットとして利用する消費者が増える中で、新型コロナウイルス感染症のワクチン接種記録に、より簡単にアクセスできるようにすることは自然な流れだ」と、同社でSamsung Pay対応製品担当シニアディレクターを務めるRob White氏は発表の中で述べた。
米国で配布されている新型コロナウイルスワクチン接種済みを証明するカードは薄っぺらい上に、財布にはしっくり収まらないサイズだ。人によっては、このカードを撮影した写真を持ち歩いたり、スマートフォンで他のタイプの証明書にアクセスしたりするのが、最も都合が良い。そこで登場したのが、同社によるこの新たな取り組みだ。
一方、Appleの「ヘルスケア」アプリにワクチン接種の記録や検査情報を手軽に保管したい「iPhone」ユーザーは、2021年秋に公開予定の「iOS 15」の登場まで少なくとも待つ必要がある。それまでの間は次善の策として、GoGetDocの「VaxYes」などのアプリをインストールして「Apple Wallet」に記録を保存することで、iPhoneからワクチン接種記録に簡単にアクセスできる。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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