信頼されるビジネスパーソンになるためには、ロジカル・シンキング(論理的思考)が何より必要だ。苦手な人もいるかもしれないが、心配することはない。この能力は、考えるコツを学び、経験を積んでいけば、誰でも身につけられる。
本書は、そんなロジカル・シンキングの基本をわかりやすく教えてくれる内容になっている。サオリと優斗の会話を中心としたストーリー&クイズ形式になっており、どんな人でも親近感をもって読めるはずだ。
時刻はちょうど18時。広告会社に勤める常盤サオリは、新幹線「のぞみ」に乗って出張から帰るところだ。たまたま隣り合わせた数学を専攻する大学院生、浅野優斗との会話が始まり、彼から「論理的に考える」コツをさまざま学ぶことになる。帰納法や演繹法を使った考え方から、素早く決めるためのコツ、発想法、問題解決のためのちょっとズルい考え方まで、どれも今日から活用したくなる方法ばかりだ。
著者は、ビジネスパーソンの思考力や数学力を鍛える「ビジネス数学」を提唱しているだけあって、内容はシンプルながら奥深い。ロジカル・シンキングに自信がある人も「なるほど」とうなずける仕掛けが満載の、著者の本質的洞察が光るユニークな本になっている。
考えるコツがわからないと悩む人にも、わかっていると思っている人にもおすすめできる楽しい本である。この本のストーリーのように、出張帰りの新幹線で読んでみてはどうだろうか。
今回ご紹介した「そもそも『論理的に考える』ってどうすればできるの?」の要約記事はこちら。この記事は、ビジネスパーソンのスキルや知識アップに役立つ“今読むべき本”を厳選し、要約してアプリやネットで伝える「flier(フライヤー)」からの転載になります。CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
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