Facebookは、「Oculus Quest 2」のソフトウェア開発キット(SDK)の次期バージョンで「Passthrough API Experimental」を提供すると発表した。これにより、開発者はパススルーカメラと仮想現実(VR)グラフィックスを融合させて、複合現実(MR)を実現できるという。
Oculus Questで実現するMRは、数年前から語られるようになっていた。Facebookは、このヘッドセットに搭載しているモノクロカメラを使って現実世界をスキャンし、VRを体験できるプレイエリアの境界線を描けるようにするだけでなく、ウェブブラウジングやLogitech製キーボードでの入力とパススルーカメラのデータを連動させるモードもいくつか追加してきた。また、ハンドトラッキングにも対応している。
このAPIは試験的なもので、Facebookは2021年中に正式版を提供する予定だ。アプリの用途としては、仕事、ソーシャル、ゲームを提案している。
パススルーカメラのデータを使用するアプリは、Quest 2のカメラで撮影した画像や動画に対し、アクセス、閲覧、保存ができないとFacebookは明言している。同社はVRでの広告配信を強化する取り組みを発表した際にも、データプライバシーを強調していた。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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