仮想現実(VR)空間でオフィスワークをこなすのは容易ではない。VRヘッドセットをウエアラブルモニターとして使うことはすでに可能だが、特に支障になるのはキーボード操作だ。そこでFacebookは、物理キーボードをまったく使わずにハンドトラッキングだけでタイピングする方法の開発に取り組んでいる。
Facebook Reality Labsは、UI技術に関するシンポジウム「ACM Symposium on User Interface Software and Technology(UIST)2020」で最新の研究プロジェクトを発表し、デスク上で1分間に最大73個の単語をタイピングする様子を披露した。ただし、このプロジェクトはVRヘッドセットの「Oculus Quest」には対応していない。Oculus Questはすでにハンドトラッキングに対応しているが、タイプ入力はサポートしていないからだ。今のところ、この研究プロジェクトでは、モーションキャプチャーマーカーを散りばめた特別なグローブと追加のトラッキングセンサーを利用する方式を採用している。だが最終的には、OculusのVRヘッドセットで現在ハンドトラッキングするのと同様に、ハンドトラッキングでタイピングできるようにすることを目指している。
Facebookは、ゆくゆくはVRでキーボードを使わないタイピングを可能にし、最終的にはスマートメガネでもアクセサリー類を一切使わないタイピングを実現したい考えだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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