イスラエル企業がライセンス提供しているミリタリーグレードのスパイウェア「Pegasus」によって、ジャーナリストや人権活動家などのスマートフォンが標的にされ、37台がハッキングされていたことが、The Washington Postと16の報道機関が実施した調査で明らかになった。
Pegasusは、イスラエル企業NSO Groupがテロリストや犯罪者の資金を追跡する目的で複数の政府にライセンス提供しているもの。標的となったスマートフォンには、殺害されたサウジアラビアのジャーナリストJamal Khashoggi氏に近い女性2人のものも含まれていたという。これらのスマートフォンは、国民を監視していることが知られる国々に集中する5万件以上の電話番号のリストに含まれていた。
このリストは、パリを拠点とするジャーナリズムの非営利組織Forbidden Storiesと人権団体アムネスティ・インターナショナルが報道機関に提供したもの。「Pegasus Project」と呼ばれる今回の調査では、スマートフォンのフォレンジック分析が行われた。NSO Groupの顧客に監視攻撃の対象として選ばれた人は約50カ国にわたり、欧州では1000人以上が対象となったという。
NSO Groupは、Forbidden Storiesのレポートには「虚偽の批判」が含まれると反論した。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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