NTTドコモは7月15日、スマートグラスの新たなラインアップとして、Googleの「Glass Enterprise Edition 2」を法人向けに8月10日から販売すると発表した。
同端末は、透明ディスプレイに800万画素のカメラ(画角83度 FOV)、タッチパッド、電池パックなどの機能を搭載したスマートグラス。重量は46g(フレーム部除く)に抑えられている。SoCは、Qualcomm Snapdragon XR1を採用。内蔵メモリは3GBで、ストレージは32GB。OSは、Android 8.1(Oreo)となっている。
ディスプレイサイズは、640×360ピクセル(Optical Display Module)。バッテリー容量は800mAhで、USB Type-C(USB PD対応)による急速充電に対応する。サイズは、高さ212×幅57×厚さ29mm(折りたたみ時:高さ182×幅55×厚さ29mm)。IP53の防水・防塵性能を有する。
Glass Enterprise Edition 2は、ビデオ会議用の「Google Meet」、遠隔作業支援やワークフローを作成・管理できる「TeamViewer Frontline」、高速・高精度なAI顔認証ソフトウェア「SAFR」などのソリューションに対応。クラウド型遠隔作業支援ソリューション「Smart Glass Cloud」については、2022年3月から対応予定。ビデオチャットを通じたオンライン接客やオンラインレッスンでの活用など、業界問わず幅広く利用できるとしている。
同社では、活用例として倉庫業務の場合、搭載するカメラで二次元コードをスキャンすることにより、指定の物品かどうか、どこに荷物を置くかをチェック可能。加えて、ディスプレイ上で商品の配置場所・個数などの情報を正確に把握できるという。また、保守・メンテナンス業務の場合、現場のカメラ映像を見ながら、遠隔で現場作業者へ指示を出すことができるため、移動コストの削減などに役立てられるとしている。
ドコモでは、同端末の販売開始に合わせ、5Gの新たな協創ソリューションの創出を目的として展開しているコンテスト「docomo 5G DX AWARDS 2021」に、スマートグラスに対応したソリューションを表彰する「XR特別賞」を新設するという。
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