Gartnerが公開した最新の調査結果によると、2021年第2四半期の世界のPC出荷台数は、前年同期比4.6%増の7160万台だった。世界的な半導体不足も影響し、増加率は第1四半期に記録した35.7%から大幅に低下した。PCの需要はコロナ禍以前の水準を維持しているが、成長率の低下は、前年同期の記録的な伸びと比べると顕著だとGartnerは指摘する。
Gartnerのリサーチディレクター北川美佳子氏は、半導体不足の影響で、企業向けモバイルPCのモデルのリードタイムが最大120日に拡大しており、消費者にとっては価格の上昇につながっているとコメントした。また、半導体不足の影響は、エンタープライズ市場よりコンシューマー向けPC市場の方が小さいとGartnerは指摘している。コンシューマーモデルでは、システム設計でより柔軟に供給の制約に対応できる部分があるという。
出荷数で首位のLenovoは、市場シェアが24.4%から24.1%に低下したものの、世界のメーカー各社の中でリードを広げた。2位のHP Inc.はシェアを23.5%から20%に落とした。出荷台数の伸びは、Dell、Apple、ASUSが大きく、いずれも2020年第2四半期からの増加率が14%以上だった。上位6社で増加率が低下したのはHPのみだ。
このデータは、デスクトップベースのPC、ノートブックPC、ウルトラモバイルプレミアム(Microsoft Surfaceなど)を対象としており、「Chromebook」や「iPad」は含まれていない。Gartnerによると、第2四半期にChromebookの市場は堅調だった。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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