Microsoftの「死のブルースクリーン」(Blue Screen of Death:BSOD)は「Windows」の世界でよく知られており、Windowsに何らかの重大な問題があることを示す警告として長く用いられている。同社は長年にわたり、何が悪かったのかをより明確に説明するよう画面を改良してきたが、画面の色はほぼずっと青色のままとなっている。
しかし同社が米国時間6月28日に「Windows Insider」プログラムのテスター向けにリリースした「Windows 11」では、BSODという頭字語のBがblue(ブルー)からblack(ブラック)へと変わっているという。
これは重大な変更というわけではないが、BSODという青い画面は世界で非常に多くのユーザーに知られた存在だ。
Neowinが報じたところによると、この新しい黒い画面は、Windows Insiderプログラムに参加しているMartin Nobel氏が発見したものだ。同氏はこの新たなBSODを動画で紹介している。
Windows 11は、ほとんどがインクリメンタルなかたちでの改善となっている最近の「Windows 10」のリリースに比べると、大きな変化を伴っているといえる。ただ、今日のハードウェアでWindows 11を稼働させるには互換性の面でいくつかのハードルが存在している。
Windowsウォッチャーである米ZDNetのEd Bott記者も取り上げているように、少なくとも1GHz駆動で2つ以上のコアを搭載した64ビット互換プロセッサー、またはSoCが必要となる。つまり、Windows 11で32ビット(x86)のCPUはもはやサポートされていない。また、少なくとも4GBのRAMと64GBのストレージも必要だ。幸いなことに過去10年間に製造されたPCのほとんどはこれらの要件を満足しているが、Windows 11を稼働させるにはトラステッドプラットフォームモジュール(TPM)のバージョン2.0も必要となっている。
しかし、同社が「Sun Valley」プロジェクトの成果である、UIに対するさまざまな変更をWindows 11に取り込もうとしていることを考えた場合、致命的なエラーの発生を示すページに対する今回の変更は注目に値する。
このほか、Windows 11で導入が予定されている大きな変更として、「Microsoft Store」を通じた「Android」アプリのサポートがある。Microsoft Storeに対しては、Win32アプリやプログレッシブウェブアプリ(PWA)もサポートするといった、ユーザーの多くが待ち望んでいる刷新が予定されている。またMicrosoftは、Microsoft Storeに「Office」や「Edge」「Visual Studio」を追加する計画だ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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