2025年度の大豆ミート国内市場は40億円に--日本能率協会総合研究所

 日本能率協会総合研究所(JMAR)は6月30日、同社が提供する「MDB Digital Search」において、大豆ミート市場を調査し市場規模を推計したと発表した。

 大豆ミートとは、大豆を主原料に使用し、食感や味、香りなどを動物性肉に似せた食品。広義では、代替肉の一種に分類される。

 同調査では、大豆ミートを用いて作ったハンバーグやハムカツ、ソーセージのような加工食品を対象とし、市場規模は国内におけるメーカー出荷金額を対象に算出した。それによると、2025年度の大豆ミート国内市場は40億円となる見込みだという。

 
 

 大豆ミートは大豆を主原料とすることから、動物性肉よりも低カロリー・低脂質という特徴があり、健康意識の高まりを背景に需要が拡大している。

 また、筋トレやダイエットといった肉体改造において、タンパク質を多く含む食品の有効性が注目されており、大豆ミートは植物性タンパク質を豊富に含むという点でも健康的な食品として受け入れられている。

 家畜の飼育、食肉の生産においては、大量の水と飼料が必要になることや温室効果ガスの排出といった環境への悪影響が問題視されている。特に、環境問題を意識して食品を選ぶという文化が浸透している欧米では、環境への配慮意識も代替肉の購入動機のひとつとなっているという。

 大豆ミートをはじめとした代替肉へのニーズが高まりを受け、多くの企業が大豆ミート商品を開発・発売しており、商品数は増加している。以前は、大豆ミートについて「味や食感に満足できない」「独特の大豆臭が気になる」という声もあったが、食品メーカーの研究・商品開発の進展により、匂いや味、食感が改良され、消費者の評価も高まりつつある。

 今後も大豆ミート商品を発売する企業は増加する見込みであることや、消費者の認知度・購買意欲の高まりから、大豆ミートの市場は拡大が予想されるという。

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画特集

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]