「Windows 11」で廃止されるアプリや機能--「Cortana」も姿を消すことに

Ed Bott (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部2021年06月25日 10時27分

 Microsoftは米国時間6月24日、主力OSの次期バージョン「Windows 11」について発表し、一新されたスタートメニューやウィジェットを重点的に紹介した。

 しかし、「Windows 10」のアップグレードに伴い、一時的にもてはやされた多数の機能や一部のアプリが姿を消すことになる。その詳細は「Windows 11 Specifications」と題された文書で示されている。変更の幾つかは、以前から検討されていた製品の決定事項が正式に発表されたものになる。

  • 管理者と一般ユーザーの両方が、Windows Store以外からアプリケーションをインストールできないようにしたり、多くのWindows管理ツールをブロックしたりする「Sモード」機能は、Windows 11のHomeエディションでしか利用できなくなる。
  • 「Internet Explorer」(IE)はWindows 11に搭載されない。一部の古いウェブサイトや業務アプリケーションにアクセスする必要がある企業顧客は、新しい「Microsoft Edge」に組み込まれた「IEモード」を使う必要がある。
  • 「Cortana」にも別れを告げることになる。かつては「Siri」と「Alexa」をライバル視していたCortanaだが、もはや初回起動時に音声案内が流れることもなければ、タスクバーにアイコンがピン留めされることもない。

 それよりも驚くべきは、「Timeline」(タイムライン)機能が廃止されることだ。Microsoftの開発者向けドキュメントのサポートノートによると、MicrosoftアカウントでログインするWindows 10ユーザーは2021年7月以降、新しいアクティビティーをTimelineに表示できなくなる。この機能は、Windows 11にアップグレードした時点で完全に廃止されるようだ。

 同社は「Live Tiles」(ライブタイル)を廃止し、より機能的なウィジェットに置き換えたいと考えている。新しいスタートメニューでは、アプリ向けに名前付きのグループやフォルダーを作成できなくなる。タスクバーから「People」アイコンが削除されるほか、開発者はアプリでタスクバーのカスタマイズができなくなる。さらに、これまでタスクバーを画面の上部や両側に移動することができたが、このオプションも新しい「Dock」スタイルでは提供されない。

 他にも、Windows 11ではMicrosoftアカウントでログインした場合に、デバイス間で同じ壁紙を表示する同期機能や、ロック画面に「Quick Status」(簡易ステータス)を表示する機能が廃止される。

 「Tablet Mode」(タブレットモード)もなくなるが、「Surface Pro」のようにキーボードが着脱可能なデバイス向けに新しい機能が用意される。

 また、18インチ以上のスクリーンでは、タッチキーボードのレイアウトをドック/アンドックできなくなる。「Math Input Panel」(数式入力パネル)も削除され、代わりに必要に応じて「Math Recognizer」(数式認識)アプリをインストールできるようにする。さらに「Snip & Sketch」(切り取り&スケッチ)アプリの名称が「Snipping Tool」に変更される。

 最後に、現在Windows 10の一部でありながら、新しいデバイスやWindows 11のクリーンインストールで利用できなくなるアプリとして、「3D Viewer」「OneNote for Windows 10」「Paint 3D」「Skype」などがある。これらのアプリはアップグレード中に削除されることはなく、引き続きStoreからダウンロードできる。例外は「Wallet」アプリで永久に削除されるようだ。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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