第一生命ホールディングス(第一生命)とディー・エヌ・エー(DeNA)は6月24日、DXによる新たな顧客体験の共創と、ヘルスケア領域を中心とした社会課題の解決を目的として業務提携契約を締結。取り組みの第1弾として、女性向けコミュニティサービス「ハレトケ」と、健康的なダイエットをサポートするアプリ「カラダモ」の提供を2021年秋に開始予定。3年後に300万名規模の利用を目指して取り組むという。
ハレトケは、女性の毎日を応援するコミュニティサービスとして展開するもので、働く女性の生活が、プライベートも仕事も豊かになるような特典や情報を提供。女性たちが自ら行動選択し、今の生活をより良い方向に変えていくサポートをする。ハレトケを継続的に使い続けることで、ユーザーの心や生活に良い変化が生まれるよう、DeNAがゲームなどのエンターテインメント事業で培った、ユーザーを繋ぎとめ、楽しくサービスを使い続けるノウハウである、エンゲージメントサイエンスを活用するという。
カラダモは、多くの女性が悩んでいるダイエットに着目したアプリで、生活習慣を整え健康的になることを目的にしたもの。ユーザーそれぞれに合った最適なアクションを提示し、健康行動の日常化をサポート。DeNAのゲーミフィケーションやエンゲージメントサイエンスを活用し、ダイエットに取り組む過程を褒めてモチベーション維持を目指すなど、ユーザーが楽しみながら継続的に行動変容することを促すものとしている。
同日に両社は記者会見を実施。業務提携の狙いとして、第一生命グループのリアル領域の強みと、DeNAのデジタル領域で培ったノウハウを掛け合わせ、DXによる新たな顧客体験の創出に取り組むこと、そして社会課題の解決に向けた理念を共有する両社で、変化する社会のニーズに対応し、持続的社会の実現を目指すことにあるという。
第一生命ホールディングス 代表取締役社長の稲垣精二氏は、今回の取り組みを通じて、新たな顧客に向けてリーチしていくにはデジタル活用も不可欠とし、特に若い世代とどうコネクトしていくか、それをDeNAとコラボしながら作っていくことを楽しみにしているという。そして両社が持つ強みを融合することによってさまざまな可能性が生まれるとし、「今後の可能性は無限大」と期待を寄せていた。
ディー・エヌ・エー 代表取締役社長兼CEOの岡村信悟氏は、お互いの強みが違うところにあると前置きしつつ、第一生命の持つ歴史と伝統や、顧客をささえるリアルの確かさと、DeNAが持つエンゲージメントサイエンスを活用したネットサービスのスピード感や作り方を融合することで、社会システムが大きく変わっていくときに、ひとりひとりに寄り添う複雑で多様な要望に応えられるサービスが生み出せるとし、「DXの典型事例を民間のなかで、パートナー同士によって作っていく」と語った。
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